Windowsタブレットならシームレス

Windowsタブレットの動向

タブレットには、iOSとアンドロイドの2大勢力があります。対してPCの分野で圧倒的なシェアを持つMicrosoftも、Surface proを中心にタブレットを強化し、最近では廉価版とも言える新Surfaceを発売するとの噂も持ちきりです。

噂の新Surfaceは、Appleの新しいiPad(第6世代)に対抗するものとして、教育分野をターゲットに設定すると言われています。今回は、Windowsタブレットについて解説します。

Windowsタブレットの概要

Microsoftは、2012年に最初のタブレット端末であるSurface RTを導入し、翌年Windows 8を搭載したSurface proを発売し、タブレット市場に本格的に参入しました。市場はすでにAppleのiPadに先行されており、Microsoftが総力をあげて、ハードに参入しています。

Surface proは、カバー兼用のキーボード「Type Cover」と専用の筆圧検知のできるPenが用意されており、ノートパソコンやタブレットとして機能することができます。CPUも高機能のものが用意されており、ビジネスでも十分活用できるスペックになっています。

これを受けて、内外のメーカーがノートパソコンと、タブレットの2つの形態で利用できる、2in1タイプの製品を市場に導入しています。

PCソフトの活用

Windowsタブレットの魅力は、1985年以来培われてきた、圧倒的なWindowsソフトの蓄積を利用できることです。Windowsソフトには、ビジネス、パーソナルに向けた、幅広いソフトが提供されており、強力なフリーソフトも揃っています。

高機能のWindowsタブレットは、ノートブックそのものですから、高度な機能を必要とする映像ソフトや画像、音楽ソフトを、オフィス環境そのまま、街のコーヒーショップや、来訪先で再現します。Wi-Fi環境が充実したことも、このようなライフスタイルを後押ししました。

低価格の普及版のWindowsタブレットでも、Office程度の実用ソフトなら、十分に活用することができます。ほとんどのWindowsタブレット端末には、タブレット用のmobile用Officeがプリインストールされているので、購入時点で直ぐに利用できます。

Windowsソフトに慣れている人にとっては、なんの抵抗もないと思います。数年前のOfficeソフトの価格と比べると、その半分程度の金額で、ハードとソフトが揃ってしまうのですから、驚きです。

クラウド環境の普及

PCのモバイル利用と言えば、以前はハードディスクやUSBメモリーにデータを落として、携帯端末で利用することが多かったと思います。最近はMicrosoftのOne driveなどのクラウドストレージが無料ないし、低額で利用することができるようになりました。

クラウドストレージを利用すれば、職場や自宅の作業をそのまま出先で引き継ぐこともできます。また、PCとタブレットなどの異なったデバイス間でも、シームレスにデータを共有し、時間を有効に活用することができます。

タブレットモードへの期待

Windowsタブレットの場合、PCソフトをそのまま使えるため、これまであまり、タブレットモードやPen対応のソフトなどを使ったことのない人も多いと思います。

キーボードを利用した使い方は、机などが必要になります。1日の生活時間の中には、移動中の電車など、キーボードが使いづらい状況があります。

タブレットモードや、Penを利用したアプリなら、どこでも作業ができます。残念ながら、まだタブレットモードで使いやすいアプリは、ゲームを除いて数が少なく、iPadやAndroidタブレットに比較すると、タブレットに最適化されたアプリは不足しています。

単なる携帯型端末からWindowsタブレット端末が脱皮するためには、タブレットに特化した使いやすいアプリの拡充が必要です。今後のWindowsタブレットの成長に期待したいと思います。

まとめ

Windowsタブレットは、日頃からWindowsを利用している人にとって、最も実用的で、なんの抵抗もなしに、直ぐに移行のできるタブレットです。価格も安くなっていますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。