タブレットのポリシー設定を行い、アプリの制限をしよう

ポリシー設定によるアプリ制限で、業務の円滑化が期待

タブレットを導入する場合の手順として、「ポリシー設定」があります。一度設定を行えば、業務に無関係なウェブサイトの閲覧やアプリのダウンロードなどを防げるようになり、業務の円滑化が期待されます。

今回は、ポリシー設定におけるアプリの制限について詳しくみていくことにしましょう。

ポリシー設定で不要なアプリの削除が可能

業務にタブレットを利用する際にポリシー設定を行うことによって、不要なアプリの削除が可能となります。

タブレットを利用して業務を円滑化させるためには、業務に適したアプリのみをダウンロードするべきですが、場合によっては、業務と無関係のアプリがダウンロードされてしまう場合があります。

業務に関係のないアプリがダウンロードされれば、それらのアプリを業務中に利用することも考えられ、業務の効率性が低下してしまう可能性があるのです。

そのほか、タブレットを長期間利用するとアプリのダウンロード数が増えていきますが、アプリのダウンロード数が増えるにつれてタブレットの動作が重くなりやすく、場合によっては業務に支障が生じることも考えられます。

タブレットを利用して、業務を円滑に進めていくことを考えるなら、ポリシー設定を活用して不要なアプリを定期的に削除することは必要と言えるでしょう。

ポリシー設定でダウンロード制限が可能

そのほか、ポリシー設定によってアプリのダウンロード制限も行えます。

タブレットのポリシー設定を行えば、不要なアプリを削除することができますが、そもそもタブレットの利用者が不適切なアプリをダウンロードしなければ、不要なアプリを削除する作業自体を減らすことができます。

ポリシー設定によってアプリのダウンロードが制限されていれば、タブレットの利用者はポリシー設定で定められた範囲内のアプリだけしかダウンロードできなくなるため、業務から横道にそれることがなくなり、業務に専念できるようになります。

タブレットを利用する目的が業務使用であるならば、アプリのダウンロード制限を行いましょう。一度ダウンロードの制限をした原則として解除せず、業務に特化したアプリのみダウンロードできる設定としておきます。

ポリシー設定と関連している「MDM」

ポリシー設定を行う場合に抑えておきたいこととして、「MDM」があります。

MDMとは、「モバイル・デバイス・マネジメント」の頭文字をとったもので、スマートフォンやタブレットなど、モバイルデバイスを管理するためのソフトウェアを指します。

MDMの目的は、モバイルデバイスの情報セキュリティ対策で、その範囲について大きく分けると「情報漏えいに関する対策」と「不正利用の防止」となります。

不要なアプリの削除とアプリのダウンロード制限は、MDMの範囲のうち「不正利用の防止」に分類されます。

業務に無関係なアプリをダウンロードすることは、不正利用ととらえると大げさなようにも感じられますが、「タブレットを導入した目的は、業務の円滑化を図ること」という点を踏まえれば、業務に無関係のアプリをダウンロードすることは、不正な利用ととらえられてもおかしくないと言えます。

そのため、タブレットのポリシー設定においては、MDMのサービスを活用することも視野に入れてみましょう。

まとめ

タブレットを利用する場合、アプリのダウンロードは自由に行いたいと考えるかもしれませんが、業務の効率性を向上させるなら、ポリシー設定によるアプリの制限は必要と言えます。

一度ポリシー設定を行えば、業務に無関係なタブレットの操作が行われる心配がなくなります。タブレットを導入する場合は、ポリシー設定を行って、適切な利用を心がけましょう。